今年の夏の高校野球全国大会が中止になった。

野球賭博をしている人は頭を抱えているのではないか、という

のは冗談としても、野球部の子たちは気の毒だ。

 

 

一年ぐらい前だが、サウナに入っていると、隣に40歳ぐらいの

おっさんと60歳ぐらいのおっさんが会話していた。

聞くともなく聞いていると、どうやら野球のコーチだか監督の

ようだ。

 

松山商業の野球部といえば名門だが、そこ出身の人が別の高校の

指導者になったらしい。ところが、指導者になるには根回しが

必要らしく、母校には何の挨拶もなく引き受けたのはけしからん、

とか言っている。

たぶん狭い業界だから、指導者が誰になるかは上の方で決めて

いるのだろう。

科学的なトレーニングがなかなか導入されなかった理由が分かる。

 

それと、有望な子は小学生のときから目をつけていて、どこに

進学したか、とかの細かいことも全部把握しているらしい。

野球でがんじがらめになった子供の人生がしのばれる。

 

 

マチュアでもプロでも、こういう野球部OBたちの体育会系の

つながりというのは、いい面ももちろんあるのだろうが、闇も

深そうである

甲子園大会の中止は、それらを一度リセットするきっかけに

なったらいいのだが、おそらくもっとドロドロしたものに

変質していくのだろう。