あいちトリエンナーレの表現の不自由展再開について、
立川志らくのコメントが炎上しているらしい。
倫理的に許されないものは表現すべきでない、という
主張だと読めるのだが、それは立川流にとっては禁句
ではなかろうか。
というのも、立川談志は落語を「人間の業を肯定するもの」
と定義づけているからだ。
業というのは人間のどうしようもない欲望や行いのこと
だろう。つまり倫理に反することだ。
落語はそういうことを肯定して芸に昇華するものだ、と
いうのが立川志らくの師匠の言葉だろう。
芸術の表現も、人間の業である。
好き嫌いは言ってもいいが、作ったり展示すべきではない、
というのは話の筋が違うのではなかろうか。