Boaz2015-12-28

TBSのドラマ「赤めだか」を見た。
一番よかったのは、立川志らくを演じた濱田岳だった。
たぶん本格的に落語をやっても上手いと思う。


全体的にもキャストが豪華だったけれども、本物の落語家が登場する一方で、
立川門下はみんな役者という、なんだかチグハグな印象も残った。


一番の違和感は立川談志を演じたビートたけしで、本人のアクが強すぎて
ちっとも談志に見えないことだ。
二宮和也ビートたけしに弟子入りしたドラマに見えてしまう。
(本当に立川談志からビートたけしに弟子入りしたダンカンのエピソードも
あるので、話はややこしい)


2013年にNHK立川談志をドラマにしたときは、中山秀征が演じていた。
迫力はなかったが、談志っぽい感じがした。
むしろ今回のドラマで志の輔を演じていた香川照之が談志をやるべきでは
なかったろうか。



前にも書いたが、なぜ立川談志の家には弟子がいても女はいないのだろうか。
ドラマでそうなっているだけで、実際には愛人が何にもいて同居していたのか、
外に囲っていたのか、どうもよく分からない。


落語家のドラマなんだから、女関係の無茶苦茶さを描いてもよかったと思う。
それとも談春志ら乃も、浮いた話はなかったとでもいうのか。



次は桂米朝をドラマ化してほしいのだが、果たして彼を演じる役者がいるのか
どうか。


もしかしたら関西のテレビ局には、ドラマ化するような力は残っていないのかも
しれないのだが。