*[映画]引っ越し大名!

映画の割引の日だったので見に行った。
なんと観客は私ひとりの貸し切り状態だった。
シネマサンシャイン重信では何度かあったが、衣山では珍しい。


映画はわりと盛りだくさんな内容で普通に面白かったのだが、
どうもブレがあったというか、話の着地点が別のところに行って
しまったように思えた。


つまり、大名の国替えという一大プロジェクトを任された若侍が
無事に引っ越しを達成する、というラインがあって、それはちゃんと
語られている。


その派生的な出来事として、2000人いる家臣のうち600人を一時的に
リストラしなければならなくなる。
映画は、このリストラされた侍たちが苦節15年後に再び召し抱えられる、
という場面で終わっている。


それはそれでいい話なのだが、そういうラストに持っていくのなら、
引っ越しのあれこれはドタバタしすぎではないか、と思う。
ミュージカル風に歌まで唄っているし。



ところで、ピエール瀧が事件を起こしたので、彼が出演したところは
撮影しなおしたと聞いて、いったい誰が代役をつとめたのだろう、と
見ていたら、普通にピエール瀧が出てきて驚いた。
話が違うではないか。
取り直す予算がなかったのだろうし、公開時期をずらすことでオッケー
にしたのだろう。


念の為に言えば、事件を起こした人と出演した作品は別ものであって、
差し替えたりお蔵入りする必要はないと思っている。