- 作者: ハリイ・ハリスン,浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1976/06
- メディア: 文庫
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モンキー・パンチが亡くなったとき、カバーとイラストを描いている
このSFがおすすめ、というのをツイッターで読んで、アマゾンで検索
したら送料込みで500円ぐらいのがあったのでポチッた。
到着したらカバーなしだったのでがっかりしたのだが、中のイラストが
思ったよりあってうれしかった。
本作は破産寸前の映画会社に勤めるB級映画監督が、タイムマシーンを
利用して11世紀に行って映画を撮ろうという話である。
正直、かなり傲慢な主人公には共感できなかったのだが、約50年前の
作品なので、当時としてはこういうのが普通だったのかな、と。
タイムパラドックスとヴァイキングの薀蓄と映画産業の舞台裏を
力技で一本の小説にした感じだった。
↓
しかし、1003年のオークニー諸島に行かなくても、ジョージ・ワシントンが
生きていた時代とか、南北戦争の時代とか、米国で撮影できるスペクタクルが
たくさんあると思うのだが、どうしてヴァイキングを主役にしようと思った
のだろう?
そうしないと話が面白くならないからかもしれないが、せめてそういう時代には
行かない理由をちゃんと書いてほしかった。
英語を教えるのに苦労するぐらいなら、最初から英語が喋れる国の方が簡単だろう
と思うのだが。
↓
あと、米国人には当時からサービス残業という概念はない、ということも
分かった。
こういう精神は日本でもっと普及させなければならないですな。