*[本]平成最後のアニメ論

深夜アニメの背後にある思想や科学技術を掘り起こして解説した本で
三部作の最後でもある。10年代アニメの集大成と言えるかもしれない。


この本で主に解説されている深夜アニメで、私がピンとこなかったのは
鬼灯の冷徹」だけだった。
本書の分類に従うなら、この作品は関係性消費のアニメにあたる。
世代的に私は物語消費にどっぷり漬かってきたので、いまひとつ
面白さが理解できなかった。
もしかしたら腐女子向けだったのだろうか。


ひとつだけ文句をつけるならば、なぜ「宇宙よりも遠い場所」が
入っていなかったのか、ということだ。
10年代の深夜アニメを語るのに、この作品を抜かすのは片手落ち
であろう。


もし次の新書があるなら、「けものフレンズ2」と「ケムリクサ」
についても深掘りしていただきたい。