Boaz2012-07-22

BS11で、超時空要塞マクロス30周年記念番組を放送している。
初代マクロスをダイジェストで再放送していて懐かしい。
当時、松山では毎日放送系はネットされていなかったので、テレビ山口
が映る電器屋に行って見ていたものだ。


そのなかで、主人公一条輝リン・ミンメイとデートするエピソードが
ある。公演の噴水の前でツーショット写真を撮ろうとして、カメラマシ
ーン的な機械を呼び出す。その機械は頭部がカメラになっていて、軸が
一本ついており、下部に移動するための車輪がついている。
コインを入れると自動で撮影して、写真をプリントアウトしてくれる。


別のエピソードでは、一条輝が緊急呼び出しを受けるのだが、なんと
艦内一斉放送である。それに応対するのに公衆電話を使っている。


以前、Zガンダムを見たときも思ったのだが、この時代のSF設定では、
携帯電話が存在しないらしい。
ちなみに初代マクロスの放送が1982年、Zガンダムは1985年である。


他の設定が超ハイテクなのに、なぜ電話は80年代の日常のままなのか。
それはあまりにも日常的な道具なので、意識が時代にとらえられていた
からである。
その軛は、技術的なブレイクスルーが起こったときに解かれる。


真の意味でのイノベーションとは、普通の人の日常的な意識をがらりと
変えてしまうことだろう。


ただ、ウルトラセブンでは腕時計型のテレビ電話が使われており、
この発想の延長線上に携帯電話が現れてもよさそうなものだが、
アニメ作品に影響は与えていないようである。不思議だ。