NHKのBSプレミアムで放送された「アナザーストーリー ウルトラセブン伝説」を
見た。
監督の満田かずほ、デザインの池谷仙克、脚本の金城哲夫の3人の視点から
ウルトラセブンに迫る、というものだったが、食い足りないものがあった。
やはりデザインは成田亨に触れなければならず、番組でもあっさりと紹介
されていたが、もっと深めてもよかったはずだ。
円谷プロと折り合いが悪いので、取材ができなかったのかもしれない。
どうせなら、セブンが好きすぎる人しか分からないような内容にしたら
面白かったと思うのだが、番組的にはそうもいかなかったのだろう。
冒頭の新橋のサラリーマンたちのインタビューは、あまりマニアックな
ものではないですよ、というアリバイ作りのような気がした。
あと、ナビゲーター役の真木よう子は、特にウルトラセブンに思い入れが
ないように見えた。
それはそれでいいのだが、彼女は番組に必要だったのか、という疑問も
生まれる。
これまでウルトラセブンについては、いろんな番組が作られてきたけれど、
どれも満足のいくものがなかった気がする。
なんというか、特撮に愛がない人が作っている感じ、というのは言い過ぎか。