英国が国民投票EU離脱を決めた。
わけが分からないのだが、どうやら離脱派は地方にいる低学歴の人が多いらしい。


欧州でも、反EUを支持する政党が力をつけているらしく、かつては泡沫候補
だったのが議席を獲得するまでになっているとのことだ。
とはいえ、まだ政権をとるまでには至っていないらしい。


米国もトランプ現象が起こっているように、先進国では、エリートが困ることなら
何でもしてやろう、という気分が膨れ上がっているようだ。
それがたとえ自分の首を絞めることになったとしても。


日本では、そういう怒りがリベラルや公務員に向けられているように思う。
私はそれを煽る人間を警戒する。



理想より現実を見ろ、という主張をする人々は、生活に余裕がないから考え方にも
余裕がないのではないか。
貧すれば鈍するというやつだ。


なぜエリートやリベラルがここまで憎まれるようになったのか、指導者層は再考
するべきなのかもしれない。


私は所得の再分配をもっと進めるべきだと思うのだが、欧州ではそういうことを
言う政治家に人気はなさそうだ。
米国はサンダース候補がいたけれど、大統領レースで力尽きた。


グローバル企業は、あまり欲張ると、ものを買う人や場所がなくなってしまうことに
気が付かねばならない。



いずれにせよ、欧州の混乱はロシアと中国の望むところなので、世界は再び領土を
争う帝国主義時代に逆戻りするのではないか、という暗い予感がする。