NHKBSプレミアムで放送されたドラマ「“くたばれ”坊っちゃん」を見た。
山崎努の存在感がずば抜けてすごかった。
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それにしても、松山はいつまで坊っちゃんに依存しているのか。
坊っちゃんを超えるコンテンツがいまだに生まれていないからだが、
誰かが作ってくれるのを漫然と待つだけでは、あと100年経っても
どうにもならないだろう。
かといって、自治体がそういう作品を作るのは、武士の商法で難しい。
やはり偶然だれかが松山を舞台にした名作を作るのを待つしかない
ということか。
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しかし、明治時代の文学作品は特別なのだろうか。
たとえば、アニメやテレビドラマが大ヒットしたとしても、ここまで
寿命が長くなることはあるまい。
教科書に作品が取り上げられて、繰り返し新しい読者を作っているから
かもしれないし、教養の一部になっているからかもしれない。
とはいえ、近代文学の有り難みも、そろそろ賞味期限が来ているのでは
なかろうか。
というか、息の長いコンテンツというものを作って維持できるだけの
文化的な体力というものがなくなっていっているのかもしれない。