ドラマ「掟上今日子の備忘録」を見た。
西尾維新原作で初の実写ドラマだそうだ。
アニメでは異常に饒舌な語り口が特徴だったが、実写ドラマではあまりそれを
感じなかった。
一般的な視聴者にとっては良いことだと思うが、ファンは物足りなかったの
ではなかろうか。
あと、新垣結衣はキャラクターに合わせて白髪とメガネにしているけれど、
一人だけヅラなので浮いている。
メガネはともかく、白髪のヅラは必要なかったのではないか。
もし白髪が彼女の記憶と重要な関係があるのなら仕方がないけれども。
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録画していた「思い出のマーニー」を見た。
米林宏昌監督は、宮崎駿に干渉されなかったのか、実に伸び伸びと作っている。
だが、何か足りない感じがする。
おいしい野菜スープを出されたけど、肉が入ってないというか。
そういう文句をつけていはいけないのだけれど。
都会の病気がちな子が、田舎に療養しに行って、健康になって戻ってくる、と
いうのは、児童文学の王道なのだろう。
「思い出のマーニー」は「アルプスの少女ハイジ」をクララから見た作品かも
しれない。
外国の児童文学を翻案してアニメにするのは、宮崎・高畑コンビだったから
こそ名作に仕上げられたのだろう。
倫理的なものを子供に伝えようとする情熱がないと、とてもうまくはいかない
と思う。
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話題のアニメ「おそ松さん」第1話をようやく見ることができた。
ギャグマンガの笑いは、時代とともに急速に古びてしまう。
だからこそ、「おそ松さん」の第1話は、今の笑いをこれでもかと詰め込む
必要があったのではないか。
だとしたら、2話目以降で原作のマンガ通りに作っていたら、もう視聴者は
見てくれないような気がする。
なんというか、笑いのOSが1960年代とは全く違っている状況で、敢えて昔の
ソフトを動かしても……という感じ。
だから、「おそ松さん」は第1話のテンションを1クールずっと続ける覚悟が
なければ製作してはいけなかった。
それはもはや赤塚マンガの原型をとどめていないかもしれないが、それこそが
赤塚不二夫がやりたかった笑いなのではないかと。