アニメ「Just Because!」を見終わった。
藤沢市の高校を舞台にした青春ラブストーリーもので、作画がちょいと
乱れた回もあったが、面白かった。


上智大学の推薦入学が決まっている人が青山学院を受験して落ちる、と
いうのが変にリアルだった。
私の友達にも慶応大学に受かって立教大学に落ちた人がいるので。



2017年には「月がきれい」というアニメ作品もあった。
Just Because!」と共通しているのは、東京ではない首都圏の街を
緻密に再現しているところと、LINEが物語を進めているところだ。


川越市藤沢市が選ばれたのは、単にロケハンしやすい場所だった
からかもしれないが、それぞれ東京との距離感のようなものを作品に
盛り込みたかったのかもしれない。


また、若者にとってはLINEが当たり前のツールになっていて、もう
それなしでは恋愛ドラマが作れないのでは、と思わせるものがあった。
LINEを使ったことがないオッサンからすれば、そういうコミュニケー
ションのとり方はしんどそうに見えるのだが、使っている人にとっては
そうでもないのだろう。



両方ともオリジナル企画のアニメで、深夜アニメとしてはターゲットの
年齢層が少し上な気がする。
特にSF的な不思議現象があるわけでもなく、あくまでも日常の風景を
リアルに再現しており、別に実写ドラマでもかまわないような気もする。


では、なぜ実写ドラマにはこういう企画がないのか。
そのあたりに、テレビドラマ業界の闇があるのではないかと思う。
逆に、深夜アニメはこういう地肩が強くないと作れないようなドラマが
普通に作れてしまう厚みが出てきたと言っていいのかもしれない。