Boaz2015-07-03

6月30日は夏越の日だった。
近所の神社でも、大きな茅の輪が作られ、無病息災を願ってたくさんの人が
くぐっていた。


うちの近所の神社は厳島神社で、おそらく広島の分祀だと思う。
事前に紙に人の姿を刷ったひな形を入手しておき、夏越の日の前の夜にふとんの
下に敷いて一晩過ごし、それを神社に持って行って祓ってもらう。
そのひな形を御札と交換して、家に持って帰って神棚に飾っておく。


私は熱心に信じているわけではないが、親が毎年やっているので、それに付き合って
いる。



ここ数年は、年老いた親の代わりに私が神社で御札を受けてくる。
今年も受けてきたのだが、その御札に「誇りある日本をめざして」という小さな
パンフレットがついてきた。


よく見ると、神道政治連盟が作ったものである。
読んでみると、安倍政権が掲げる、かなり右寄りの政策と一致している。
いよいよ調子に乗ってきたな、という感じがする。



しかし、私が神社に参拝することは、神道政治連盟を応援することになるのだろうか。


おそらく、ほとんどの人は、政治的な考えと、神社で祈ることは別だと考えているの
ではないだろうか。
例えば、年末年始に明治神宮などに大勢の人が訪れて祈っているが、彼らのうちどの
くらいが神道政治連盟と政治思想を同じくするだろう。


私は、近所の鎮守の森にお参りをしている、ぐらいの感覚で、国家神道を再び政治の
中心にしようなどとは全く考えない。
そういう良く言えば素朴な、悪く言えば何も考えていない姿勢は間違っているのか。


こんな右寄りのパンフレットを渡されたら、しばらくは行きたくなくなる。
もっとも、夏越と正月ぐらいしか参拝しないのだけれど。