- 作者: 原武史
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/07/17
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (7件) を見る
本のタイトルが茫洋として分かりづらいが、天皇と日本の政治の関係を
分かりやすく解説している。
皇室と政治の関係について、義務教育で深く習った記憶がない。
高校で日本史を選んだら詳しく教わるかもしれないが、たぶん近現代史に
届く前に終わっているだろう。
本書では、わりとフラットな視点で近現代史における天皇と政治の関わりを
講義していると思う。
インテリには常識だと思われることも、私には初耳という話もあったので、
興味のある人は読んでみたらどうだろうか。
原武史は皇室を研究している学者だが、一方で鉄道オタクでもある。
この講義でも、第6章・第7章の「都市と政治」で鉄道の話から政治の話に
つなげており、学生を飽きさせないようにしている。たぶん。
↓
第3章で、講義のツカミのためか、学生にいくつ神社を知っているか、考え
させるところがある。名前と所在地を15言えたら合格。
自分でも思い浮かべてみたが、10までしか答えられず、しかもそのうち3つは
ローカルな地元の神社だった。
この本には12の有名な神社が書いてある。
何も見ずにすらすら出てくるだろうか?
1.靖国神社
2.明治神宮
3.伊勢神宮
4.出雲大社
5.日光東照宮
6.大宮氷川神社
7.熱田神宮
8.伏見稲荷大社
9.住吉大社
10.厳島神社
11.太宰府天満宮
12.鶴ヶ岡八幡宮
こうして見れば、簡単に答えられそうだが、意外と出てこないものである。
私はまだ6、8、9,11の神社に参拝したことがないので、いつか訪れてみたい。