- 作者: 原武史
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2017/10/06
- メディア: 新書
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韓国の歴史も視野に入れながら論じたもので、面白かった。
私が何冊か原武史の本を読んで、ぼんやりと分かったことは、神功皇后の
三韓征伐などの武勲の神話を、大正天皇の妻で昭和天皇の母であった貞明
皇后が踏襲していたことである。
本書は、貞明皇后が明治期に作られた国家神道に入れ込みすぎており、
その言動を昭和天皇も無視できなかったのではないか、という説を
補強するために書かれたのではないか、と思える。
そして、その説の先は、現在の皇室の皇后や次期皇后の雅子妃に向け
られている。
また、全く書かれてはいないのだが、雅子妃が皇后になったときに、
秋篠宮紀子との関係はどうなるのか、というのも気になるところだ。
天皇制は様々な制度や法律で縛られているものの、それを政治的に
利用する人々や天皇個人の資質によって、大きく変化しているし、
これからもそうなるのだろう。
それをどのようにコントロールするかを考えるためにも読むべき
一冊だと思う。
↓
それにしても、男系男子の皇位継承者は少なすぎる。
秋篠宮悠仁の妻に男子が生まれないと、どうなるのだろう?
誰か「僕の妻が男の子を産んでくれないと大変なことになる件について」
というハーレム展開のラノベを書いてくれないものだろうか。