とめはねっ!

ずいぶん長期連載していたが、ようやく完結した。
NHKでドラマ化されたこともあったが、あれはイマイチだった。


しかし、マンガは素晴らしい。
何より、本物の書道家が書いた作品をマンガの中に取り込んだのが画期的だった。
ウンチクがちょっと読みづらかったけれど、マンガとしての面白さがきちんと
表現されていて、素人にも現代の書道がどういうものを目指しているのかが
分かった。


ほんの少し不満なのは、主人公の帰国子女で英語が喋れるという設定が、後半に
なると忘れ去られていたことだった。
ガチャピンに似ているボーっとした男の子が、実は英語ペラペラだった、という
キャラだったら、もう少しそれを活かしたエピソードもあってよかったのでは
ないか、と思う。


だが、そんなのは些細なことで、筆で字を書くことの奥深さと魅力をマンガに
できたことを賞賛すべきである。



書道はアラビア語圏にもあるし、アルファベットの文字を使う国でもあるよう
だが、やはり漢字文化圏で最も発達していると思う。


もし書道マンガを描く人が他にいたら、外国の書道はどんなものかを教えて
ほしい。中国人が本気を出したら、日本人には勝てないような気がする。


あと、モーニング娘。'15の鞘師里保さんに是非読んでもらいたいです。
習字ではなく書道の表現を知ってもらうことで、歌やダンスに磨きをかけて
ほしいので。