銀の匙 - A GOOFBALL

少年サンデーは、なぜか「北海道もの」に強い気がする。
といっても、他のマンガは「じゃじゃ馬グルーミンアップ」しか思い
つかないのだが。

農業ものといえば、大ヒットした「もやしもん」があるけれど、農業
高校を舞台にしたマンガはこれ以外にどんなものがあっただろう。

農業に関するマンガがいくつか現れてきたということは、読者の潜在
的な意識がそれを欲しているということである。

いまだとセシウムに汚染された牛肉が話題になっているが、実際に体
内被曝するのかどうか、健康にどんな影響があるのか、時間が経たな
いと専門家でもハッキリしたことは言えまい。

ちょっと前には「買ってはいけない」のような食品添加物を危険視した
トンデモ本がブームになったり、テレビ番組のせいでダイオキシンの風
評被害が発生したりした。

私たち消費者は、生産者からすると異常に潔癖なのだ。

完璧な食品を食べていれば永遠の健康が保証されるかのような風潮があ
るが、そんなものはありえない。何を食べたって人間は必ず死ぬ。

「銀の匙」は、ダイレクトにそういうことを描いてはいないが、生産者
の声が響いてくるマンガだと思う。
続きが楽しみだ。

あと、満田拓也の「BUYUDEN」も面白かった。

小６の萌花ちゃんが可愛い。その筋の人もグッとくるのではなかろうか。