Boaz2015-04-04

アニメ「プラスティック・メモリーズ」の第1話を見た。


うーむ。
悪口になりそうだから、できれば読まないでいただきたい。
というか数人しか読んでいないから、別に断らなくてもいいのだけど。


このアニメでは、アンドロイドが実用化され、心を持ったアンドロイドは
SAI社だけが製造している。
そして、耐用年数が約9年で、それ以降はアンドロイドの記憶や人格が
保障できないので、会社が回収しなければならない。
主人公はその回収係に配属され、相棒のアンドロイドと一緒にお客の
家を訪問して、目の前で記憶を消去しボディを持ち帰る。


で、私はこの設定そのものに文句がある。


どうして耐用年数が9年の製品を市場に出せるのか。
普通の家電ではなく、買った人と心を通わせるものであるなら、
なおさらそんな不完全なものを売るべきではないだろう。


おそらく物語の鍵も、なぜ耐用年数が約9年なのか、というところに
あるのだろうが、そういう謎解きは少なくとも私にはピンと来ない。


なぜ素直に話に入り込めないかというと、作者は意図的に人を泣かせよう
としているように思えるからだ。
こうすれば涙腺が刺激されるでしょ、と囁かれているような気がする。


そして、その泣かせ方の根っこには、ペットとの別れという、多くの人が
共感するであろう気持ちがあり、このツボを押しときゃ泣くだろ、という
製作者の考えが透けて見えるのだ。


こんな物語の作り方は卑怯である。


第1話を見てこのように感じた私を、ごめんなさい、間違ってました、と
平謝りさせるような展開になるよう期待している。
切らずに最後まで見るから。