Boaz2015-06-27

アニメ「プラスティック・メモリーズ」を最終回まで見た。
これって、難病ものと同じ構造の話で、いわゆる「泣きゲー」と呼ばれるジャンルで
よくあるものではないだろうか。



難病ものとは、男女のどちらかが不治の病にかかっており、相思相愛になるものの、
最後は病気で死んでしまう物語のことである。
単純なパターンだが、ハマれば大ヒットする。


古い映画だと「愛と死をみつめて」(1964年)を思い出すが、もっと古いものも
あるのだろう。
世界の中心で、愛をさけぶ」(2004年)も記憶に新しいところだ。


テレビドラマは難病ものが多い。
私が見たのだと、木村拓哉常盤貴子の「ビューティフルライフ」(2000年)が
大ヒットした。
草なぎ剛の「僕の生きる道」(2003年)も良かった。
最近のドラマはよく分からないが、ググればたくさん出てくるはずである。



で、「プラスティック・メモリーズ」は、難病をうまく別の設定にして感動の
ドラマにしているけれど、ちょっと物足りない。
意地の悪い言い方をすれば、童貞の妄想みたいなものである。


私は、なぜギフティアの耐用年数が9年と4ヶ月なのか、分かりやすい説明が
欲しかったのだが、それは明かされなかった。
耐用年数を超えると暴走するものは、厚労省的な役所が許可を出さないだろう。


こういうSF設定のリアリティは、重箱の隅をつつくようなものなので、言わない
方がいいのだけれど、最初に気になっていたので、ずっとモヤモヤしていた。
公式サイトには書いてあったのかもしれない。



たぶん難病ものはいつの時代でも一定の数が作られており、たまたま時代の気分と
合致したときに大ヒットするのだと思う。


思い切り泣きたい人がたくさんいる世相というのは、どんなものなのだろう。
不景気か好景気なのかで違うのだろうか。


大ヒットした泣けるドラマと株価の関係を調べてみたら分かるかもしれないが、
たぶん何の関連性もないのだろうな。