NHKの朝ドラ「マッサン」も残すところあと2回。
ウィスキー作りはあまり描き込まず、夫婦愛を中心にしたドラマ
作りは、女性向けだったのかもしれない。
今日の話の中で、エリーとマイクが応接室で話す場面があった。
二人とも外国人で、かつ英語でやりとりしていた。
演出とは恐ろしいもので、俳優や言葉が外国のものでも、画面は
どうしようもなく朝ドラだった。
当然といえば当然だが、監督の個性というのは、分かりやすい
ものだと思った。
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もうどこで見たのか忘れてしまったが、同じ俳優と脚本を使って
別々の演出家が演出する、という映像を見たことがある。
同じ人が同じ話を演じるのに、画面に映る印象は演出家によって
ぜんぜん違うのだった。
舞台でもそうなのだから、様々な角度や大きさで撮影して編集できる
映像作品なら、もっとはっきりと監督の技量が分かるだろう。
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米国では、そういう映像の演出方法を学校で学ぶ体系ができている。
ただ、最近のハリウッド映画では、監督の個性というのは二の次で、
売れる作品を製作することが重要みたいだ。
日本はどうなのだろう。
たいていは独学なのではなかろうか。
挫折する人も多いと思うが、面白いものを作れる人もときどき
出ているような気がする。
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私は、演出家になれないただのファンのためにも、この演出はどこが
画期的で、どういう意図があったのかを解説する番組があってもいい
んじゃないかな、と思う。
そういう人の裾野を広げることで、将来すごい監督が出てくるかも
しれない。
名作をじっくりと分析するようなテレビ番組って、昔教育テレビで
あったような気もするが、アニメでもやってほしいと思う。
あるいは、マンガのコマ割りと描写の分析でもいい。
前に放送された浦沢直樹の「漫勉」みたいなのを、
もう少し分かりやすく解説したようなのがベストだ。
クールジャパンというなら、そこまで考えるべきだろう。