Boaz2012-10-10

ドラマ「ゴーイング マイ ホーム」を見た。
なんか画面が違うなぁと思ったら、是枝裕和が監督をしていた。
テレビドラマではなく映画の画面だったのだ。


前に、外国人が日本のテレビドラマを見ると、どうしてあんなに顔の
アップが多いんだ、と言われる、という話を読んだことがあった。
そうか? と思うぐらいで気にならなかったが、このドラマを見て、
たしかに普通のテレビドラマは顔のアップが多いと思った。


わかりにくい書き方だが、つまり「ゴーイング マイ ホーム」は顔の
アップが少ない、ということが言いたかったのです。


翻って、一般的なテレビドラマの演出家は、自分をどれくらい表現
できているのだろう、と思った。


映画監督なら、立場もあろうが、個性を出しやすいはずだ。
しかしテレビドラマだと、監督というよりは演出職人と言った方が
いいのではあるまいか。


私の勝手な想像だと、連続テレビドラマは
スポンサー > プロデューサー > 主演俳優 ≧ 脚本家 >
演出家 みたいなヒエラルキーがあるような気がする。


いずれは映画監督になりたい、という野心を抱えて映像業界に入った
ものの、これではいつまでたっても独立など夢のまた夢だろう。
テレビドラマが映画化されるときがチャンスなのだろうけど、それは
運の問題だ。


どういう経緯で是枝監督がテレビドラマを引き受けたのか分からない
が、このドラマは通常のものと一線を画しているのは間違いない。


「誰も知らない」で名演技をみせた YOU が、底意地の悪い長女を
演じていて、腹が立つぐらいうまい。


来週はサッカーで休みだが、再来週が楽しみだ。