前から不思議に思っていたのだが、銀座のママ、と呼ばれる水商売の
人の本が妙に多いような気がする。
自分で書かずに、喋ったことをライターがまとめたものが大半だと
思うのだが、それにしてもたくさん出版されている。
外国でそういう本があるのか、といえばたぶんほとんどないだろう。
そもそも、銀座のクラブのような酒場が存在しないのではなかろうか。
しかし、気取ってはいるが、所詮は愛人斡旋所であり、ビッチの巣窟
である。行ったことがないから適当に言っているけど。
つまり、金持ちや政治家の愛人であり、配下のホステスたちも誰かの
愛人にさせている女が、銀座のママ、と呼ばれている人であり、何で
そんなビッチの話を本で読まなければならんのか、ということである。
私は一冊も読んだことはないのだが、たぶん「一流の男とは」みたいな
ことが書いてあるのだろう。
で、銀座のクラブのホステスを愛人にしたいけど一生できない奴らが
興味本位で買うのだろう。
そもそも銀座のクラブで豪遊する男は、金持ちかもしれないが一流
ではあるまい。
さらに、自分の金ではなく会社の金で行くような男は、単なる俗物
である。
そんなに若い女と話がしたいのだろうか。
ビッチも、股を開く相手が作家や金持ちや政治家なら、自分の格も
上がると勘違いしているのかもしれない。
こないだ死んだ山口洋子なども、いったい何人に抱かれたか本人も
分からぬぐらいの大ビッチだったのだろう。
突き抜けたビッチは、ビッチを超えるのかもしれない。