Boaz2012-09-22

ドラマ「みをつくし料理帖」を見た。
オーソドックスな時代小説が原作で、関西の料理と江戸の料理の
違いを乗り越えるところが物語の肝だった。


それにしても、北川景子の仕上がりっぷりに驚いた。
これほど完成した美人も珍しい。
美人で関西弁もできるからには、ぜひ彼女の「細雪」的な作品を
見てみたい。



時代小説の町娘は、だいたい気立てがよくて可愛らしい子である。
こういう設定はラノベのヒロインと共通しているだろう。
少なくとも一途な気持ちで男に接している。
なので、時代小説はジジイ向けのラノベと言ってもいいかもしれ
ない。


だが江戸時代だってビッチはいたはずで、そういう悪女は歌舞伎
にも登場するし、明治時代には有名な毒婦「高橋お伝」もいた。
平成の毒婦といえば、練炭殺人の木嶋佳苗だろうか。


もっとも、毒婦と呼ばれるような女は平気で男を殺したりする
犯罪者だが、いまのビッチは股が緩く平気で男を裏切るものの
殺したりはしない。


気立ての良い優しい娘は絶滅危惧種になってしまったので、男は
ラノベや時代小説を求めるのだろう。



そういえば、ラノベで設定が江戸時代のものはあるのだろうか。
あれだけ出ているのだから、ひとつぐらいあってもよさそうな
ものだ。