NHKスペシャルでやっていた、昔のフィルムに色を付けるやつを見た。
私は、映像自体は面白いと思ったのだが、全体のメッセージには違和感を
おぼえた。
これだったら「映像の世紀」の方がよほどドラマチックだったと思う。
色を付けました、だけじゃなくて、どういう文脈で過去の記録映像を
見せているか、というのが問われるべきなのだろう。
ツイッターを見ると、面白かったという人が多くて、批判的だったのは
私がフォローしている中では北田暁大ぐらいだった。
たぶん、スマホの画面を操作するような演出が私の癇に障ったのだと
思う。そして、それを操作している若い男性がぼんやりとしか映って
おらず、赤の他人が選んだ画像を見させられている気分になったから
ではないかと。
だったら、いっそのこと、本当にスマホで過去の映像に色を付けたものを
見られるようにすればいいのに。
実際にいくつかはスマホで見られるようにしているとは思うが、もっと
膨大なものから選べるようにしたら面白いと思う。
(著作権の問題で、そんなことはできないのだろうけど)
↓
番組中に、神田須田町にあった広瀬武夫の銅像が、戦後に引き倒される
場面があったが、あれはもったいないことをしたと思う。
上野の西郷隆盛の銅像はいまも残っていて、たぶん東京都の人の
認知度はわりと高いと思うが、広瀬武夫はほぼ知らない人ばかりに
なっているのではないだろうか。