Boaz2014-09-13

朝日新聞の謝罪の顛末を傍観している。
間違った記事を掲載したのはいかんと思うが、鬼の首を取ったように
バッシングするのもどうかと思う。



私が思うに、朝日に限らず、新聞社の上の方の人は、まだ新聞によって
世論をコントロールできると考えているのではなかろうか。


右であれ左であれ、自分が主張することは主観的には善いことであり、
善いことを広げるためなら、多少の脚色は許されるだろう、という伝統
が昔からあったと推測する。


もともと新聞というのは半笑いで読むもので、信用するかどうかは読む人が
個別に判断すべきなのだろう。
大新聞を東スポと同列に扱うのもどうかと思うが、新聞社を全面的に信じる
方が危険だろう。



前から不思議に思っているのだが、読売や朝日はウォールストリート・ジャーナル
とかニューヨーク・タイムズとかル・モンドなどの欧米の新聞社の記事を転載して
いるが、逆はどうなのだろう。


全く転載されないわけではないだろうが、基本的には日本にいる外国人記者が
日本のことを記事にして送っていて、わざわざ読売や朝日の記事に紙面を割く
ことはないのではないか。


つまり、欧米から見れば、読売や朝日はクォリティ・ペーパーでも何でもない、
というのが事実なのでは。



話を戻すと、大新聞の老人たちは、いまだに新聞で世論をコントロールできると
信じているが、インターネットによって否定された、というふうに見える。


朝日もそうだが、安倍政権べったりの読売や産経も、政府のスピーカーになる
ことで、世の中を思い通りにしたいと考える点では同じだ。
むしろ、安倍政権に利用されているといった方が正しい。


新聞社が世の中を変えなくて、誰が変えるというのだ、といきり立つ人もいる
だろうが、もはや世論をコントロールしようとしても見透かされてますよ、と
いう話である。
主導権はネットに移動しつつあることを認めましょう、ということだ。


また、本当に欧米からクォリティ・ペーパーと認められたいのなら、もっと
間口を狭くして、記事の質を上げるしかないだろう。


これまで威張り散らしていたツケが回ってきたのだから、今はおとなしく
叩かれておくがよい、と偉そうに言っておこう。


ところで、大新聞の偉い人たちは、20代や30代の記者とどのくらい話をした
ことがあるのだろう。ツイッターなどのネット情報は、どの程度使っている
のか、若手記者が取材してはどうか。