Boaz2014-09-14

朝日新聞に連載している三谷幸喜のコラムで、今日放送したドラマ
「おやじの背中」の“北別府さん、どうぞ”のことを書いていた。


本来、主演は市川正親を想定して書いたのだが、本人が病気のため
急遽、小林隆に役が回ってきた、という話だった。


それで興味を引かれてドラマを見たのだが、いまひとつだった。
役者は三谷ファミリーともいうべき豪華さで、医者を演じた小日向文世
抜群に良かった。もちろん、小林隆も。


でも、息子のために医者のふりをする、という脚本に、ちょっと無理が
あったと思う。
尺が長ければ、もう少し説得力のある話になったのかもしれないが。


こういう話の元になったのは、フランク・キャプラ監督の「ポケット一杯の
幸福」だろうか。もっと前に、そういう物語があったのかもしれない。


うまくハマれば絶対に感動するストーリーで、たぶん多くの人が
リメイクを試みたと思われる。


一番、安易に使われるのは、彼氏や彼女がいない人が、親にいると嘘を
ついて、身近な人に代役を演じてもらう、というパターンか。
これはドラマでもアニメでも無数に見てきた。


一人を騙すために、全員が芝居をするというのは、演劇人の琴線に触れる
物語なのかもしれない。