Boaz2014-09-07

赤ちゃんに整体のようなことをして死亡させる事件があったらしい。
インチキだと断言してもいいと思うが、なぜこういう商売が成り立つ
のだろう。


どうやら赤ちゃんに免疫力がつくとか、そういう効能をうたっている
らしい。
病気でもない乳児を、医者でもない人に触らせるなんて、親として
どうかしていると思うのだが。


そこから浮かび上がるのは、親の不安である。
そして、何とか他の子供よりも有利にしたいと願う貪欲さだ。
普通に育てても幸せになれない、と信じているから、こんな異常な
ことをさせるのだろう。


かといって、社会が悪いと責任を転嫁することはできない。
親がバカなのである。



アポロは月に行っていなかったとか、朝鮮人虐殺事件はなかったとか、
そういう妄言を信じる人の数は、ネットの普及と並行しているのだろうか。


いかにインチキな本でも、お金を払って買う人は多くないので、それほど
売れないと思うが、ネットのインチキ説は無料で読めるし、ネットと相性が
いいのか、読者が広がっているように思える。


専門家は嘘をついている。真実を知っているのは私だけだから、そっと
教えてあげましょう。


こういう言葉に騙されるのは、たしかに知能が低いと思うが、専門家が
いかに信用されていないのか、という話でもある。



なぜバカは専門家を信用しないかというと、専門家と出会う前に教育が
終わっているからだろう。


また、彼らの選好するワイドショーなどでは、専門家の不祥事がとりあげ
られるか、専門家と称するタレントしか出てこない。
こいつらの言うことは嘘ばっかりだ、と思っても不思議ではない。


仮に、乳児に対する整体のような施術が何らかの効果をあらわすなら、
きちんとした研究発表があってしかるべきだろう。
そういう知的な積み重ねで医学が成り立っていることが、バカには
理解できない。


もし我が子が難病で、わらをもすがる思いで駆け込んだとしても、やはり
非難されるべきだと思う。

せめてこの映画の親ぐらい勉強してほしい。