チャンネルを変えていたら、BS朝日で映画「日輪の遺産」をやっていた
ので、なんとなく見ていた。
後でググったら浅田次郎の原作らしい。
たぶん、小説の方が何倍も面白かったのであろうな、という映画だった。
主演の堺雅人をはじめ、俳優はみんな熱演しているのだが、何かがうまく
噛み合っていない。
話の力点を、犠牲になった少女たちに置きすぎているからではないか。
彼女たちが可哀想だから、ということで、話のすべてをまとめようと
していて、いろいろ説明不足になっていると思う。
浅田次郎の小説はほとんど読んだことがないのだが、懐かしい人の幽霊が
出てくるパターンが多くないだろうか。
反魂香みたいなネタがあるのだから、たぶん大昔からそういう話型がある
と思うが、近代になってからはどうなんだろう。
幽霊小説の流れ、みたいなものをまとめた本が読んでみたい。