アメトーーク!「ブスを受け入れられない芸人」を見た。
女に対してはまあ分かるが、男に対してブスというのは定着している
のだろうか。関西の芸人だけが使っている言葉のような気がする。
顔の良し悪しは、女性の方が厳しい審査を経てきている。
周囲の男性からの目もそうだが、同じ女性からのジャッジも容赦がない。
高校生ぐらいで、ほぼ序列が決まってしまうのではないだろうか。
全く関係ないが、女性があまり格闘ゲームを手にしないのは、普段の
生活が精神的な格闘ゲームそのものだからだろう。恐ろしい。
一方、男性は容貌で序列が決定するわけでもない。
少なくとも私が若いときはそうだった。
なので、ブスあるいはブサイクという言葉で心が折れることは、あまり
なかったのではないか。
むしろ、バカと言われる方がダメージが大きかったような気がする。
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では、男にもブスという言葉が投げかけられるようになったのはなぜか。
それは女性が男の容貌で露骨に差別をするようになったからである。
ネットスラングの「※ただしイケメンに限る」がそれを表している。
もっとも、こういうネットスラングが出てくるということは、差別が
無意識化していないということだ。
「※ただし美人に限る」とか「※ただし可愛い子に限る」という言葉が
ほとんど出てきていないのは、それが当たり前になっているからである。
むしろ「可愛いは正義」まである。
こういう視線に、ものごころついたときからさらされてきた女性たちは、
まことに気の毒だが、そりゃ腹黒くタフにもなるだろう。
彼女たちの反撃は、始まったばかりである。
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だがどうだろう。
女性のブスは、だいたい非モテにつながるが、男性のブスは非モテと
直結していない。
その証拠に、今回のアメトーーク!に登場した男性芸人たちは、全員
非モテではない。
そのあたりのややこしさが、単純に男をブス呼ばわりできないような
気がするのである。