- 作者: 小谷野敦
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/04/17
- メディア: 新書
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やはり猫猫先生の専門である文学や、趣味の伝統芸能に関する言葉の
解説は素晴らしいけれど、ネット用語などは今ひとつだった。
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【死亡フラグ】の項目で、女子高生が食パンをくわえながら「遅刻遅刻ゥ」
というのは、むしろ【お約束】と言うべき類型ではなかろうか。
フラグには物語の分岐点という意味が含まれていると思うので。
ちなみに【お約束】は、とんねるずの木梨憲武が使って広まった言葉
である。である、と断定できる根拠はないのだが。
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【芳紀】の項目で、「弱冠」は二十歳のこと、とあって思い出した。
パソコンで変換するからか、弱冠を若干と間違えている場合が多い。
テレビのテロップなどで「若干◯◯歳」などと出ている。
いまの若い人は、若干名募集という意味が分かるのだろうか。
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【ポスト・ホスト】の項目は、たしかにその通りで、英語の発音に
忠実に表記するなら、ビタミンもヴァイタミンとしなければならない。
だが、ラジオはどうだろう。もはやレイディオとは言えまい。
なぜか佐野元春はFM放送の番組を「元春レイディオショー」と名づけて
いるが、ラジオではダサいからか。
ポストで急に思い出した。
知人に「うちのポストに入っていたハガキが」と話をしていたら、
「郵便受けね」と訂正された。なんか悔しかったのでいまだに憶えている。
しかし、英語圏では郵便物を投函する箱を post 、郵便物を受け取る箱を
mail box と厳密に区別しているのだろうか。
どっちもポゥストで通じるような気がするのだが。
いやまてよ、どちらの場合も、郵便物を投函する人にとっては post で、
受け取る人の立場だと mail box になるのか。納得。