Boaz2014-05-07

バクマン」が実写映画化されるという。
マンガやアニメ作品を実写にしたがるのは何故だろうか? 


おそらく製作者側が、実写映画の方がパイが大きいから儲かると
思っているのだろう。


バクマン」でいうなら、マンガを読んでいる人が150万人ぐらい
として、アニメ化されたら100万人ぐらいが見るだろう。
彼らはオタク層なので、手堅いけれども、オタク以外の人へ広がら
ない。


一方、マンガやアニメは見たことがないけれど、佐藤健神木隆之介
出ているなら映画館に行こうかな、という人は、オタクよりも多い。
実写映画は、そういう人たちのために作っているのだろう。


なので、原作ファンのイメージとは違った作品であっても、もともと
思い入れがない人たちが観客なので、そのあたりのことは気にしない。
単に映画として面白かったかどうか、というスタンスで見る。
問題はここである。



私はオタクなので「原作レイプだ!」と逆上する人の気持ちもよく
分かる。マンガやアニメの面白い部分が全く生かされていない映画は
許せないと思っている。


と同時に、原作を全く知らない人が見ても面白い映画なら、それは
それで成立しているとも考える。
一般の人も、そのように見ているだろう。


アニメやマンガの実写化で失敗しているのは、原作のテイスト以前に、
普通の映画として面白くないからだ。
むしろ原作を知っている方が、あれこれツッコミを入れられる分だけ
お得かもしれない。


なので、映画会社が儲けたいのなら、当たり前だが面白い映画を作る
しかないのである。
はたして「バクマン」の実写版はどうだろうか?