Boaz2014-01-28

永井一郎が亡くなったというのに、大きな喪失感がない。
あまりにも日常に溶け込んでいたので、それが無くなってしまうことに
感情が追いついていないのかもしれない。
謹んでご冥福をお祈りします。



私がまだ長生きするとしたら、これからも好きだった人が亡くなる報道を
何度も耳にすることになるのだろう。
私より上の世代がすでに体験していることだが、喪失感は個人的なもの
なので、誰が亡くなったかでまったく感じるものが違う。


一番しみじみしてしまうのは、同世代の有名人が逝ってしまったとき
だろうか。
それとも、最も影響を受けた人が死んでしまったときだろうか。



私の場合、そこまで入れ込んだ人間がいないから、誰が亡くなっても
茫然自失とはならないだろう。
非人情だが、自分の死以外は他人ごとなのだと思う。


そのことは、私が誰も愛していなかったことを証明している。
さらに言うならば、私は誰も愛していなかったから、誰にも愛される
ことはなかったのだ。


天に唾する者の定めである。