NHKの「サラメシ」を見ていると、不定期に「著名人のサラメシ」というコーナーが
番組の最後に流れる。
没した作家や俳優などの著名人が愛した逸品を紹介して、店主にエピソードなどを
語ってもらい、しめやかに番組が終わる。
じゃあ、著名人ならたいていそういう店の一軒や二軒はあるのかといえば、そうでも
ないだろう。
あまり外食に興味のない人だっていただろうし、行きつけの店でも店主と交流がない
場合もあったと思う。
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著名人でもない私に行きつけの店があるかというと、あるといえばあるし、ないと
いえばない。
もし無理やり挙げるとすれば、「元帥」という大衆中華料理店の“鶏ソース焼き飯”
になろうか。
だが、もう10年以上通っているのだが、店の人と打ち解けたことはない。
くだけた会話をしている常連はいくらでもいるというのに。
おそらく、そういう常連は酒を飲んでおり、酔っ払って店の人と話をするからでは
ないか。
私は注文したものをガガッと食って、すぐに出る。一人だし。
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そういえば、「元帥」の前に通っていた、同じく大衆中華料理店「大鵬軒」は、
ちょっと常連っぽく扱っていただいていた。
店の人とときどき会話もしていたし、一度だけサービスでおかずを一品増やして
もらったこともあった。
ただ、その店は店主が亡くなって潰れた。
残念だ。
「サラメシ」も、きっと店がなくなっていたりして没になることが多いのでは
ないか。
テレビで紹介できる店は、かなりレアなのかもしれない。