- 作者: 下村治
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/01/09
- メディア: 文庫
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が、現在の読者にとって読む必要があるのは第四章「自由貿易が絶対的に
善か」であろう。
ここを読んで、まるで公理のように自由貿易を唱えているインチキ経済
学者の言うことに騙されないようにしたいものである。
ただ、著者も予言者ではないので、インターネットの爆発的な普及や、
それに関連する米国のネット産業の発展などは全く言及されていない。
まして、日本の製造業(とくに家電)がこれほど凋落するとは夢にも
思っていなかっただろう。
その意味では時代的な限界があるのだが、暇な人は立ち読みでもいい
から第四章だけでも読むことをお勧めする。