マンガ誌は読者とともに成長したのか? 

ググって見つけた社団法人日本雑誌協会が出している資料によると、
主な少年向けマンガ誌の発行部数は以下のとおり。

順位 誌名 部数(万部)
1 週刊少年ジャンプ 289.0
2 週刊少年マガジン 151.5
3 コロコロコミック 83.7
4 月刊少年マガジン 78.7
5 週刊少年サンデー 61.1
6 週刊少年チャンピオン 50.0
7 ジャンプスクエア 35.1

部数算定期間 : 2010年10月1日〜2011年9月30日
ただし週刊少年チャンピオンのみ印刷証明付部数ではない


週刊少年ジャンプが600万部発行していた全盛期に比べると、ずいぶん
減っているが、マンガのエントリー人口は少子化とダイレクトに関係
しているので、多くの子供たちはまだまだマンガに親しんでいると
言える。


次に主要な成年向けマンガ誌の発行部数である。

順位 誌名 部数(万部)
1 週刊ヤングマガジン 72.5
2 週刊ヤングジャンプ 70.5
3 ビッグコミックオリジナル 68.4
4 ビッグコミック 43.6
5 モーニング 32.3
6 ビッグコミックスピリッツ 24.6

部数算定期間 : 2010年10月1日〜2011年9月30日
ただし印刷証明付部数の雑誌のみ


もう100万部を超える大人向けのマンガ雑誌はない。
ということは、子供の時は読んでいても、働き始めると読まなくなる人が
多くなったということだ。


もともとマンガ誌は子供向けの月刊誌からスタートし、週刊誌になり、
それを卒業した読者に合わせて青年誌(ヤングマガジンヤングジャンプ)が
発行された。


それ以前に、もっと大人向けの作品を掲載するためにビッグコミック
創刊されているが、出版社の思惑としては、週刊少年マンガ誌で掴んだ
読者を、雑誌をシフトしていくことで手放さないようにするはずだった。


ところが、仕事を始めると忙しいのかマンガ誌を買う人が少なくなり、
単行本のみの人も増えてきた。あるいは、マンガそのものを読まなく
なる人もいて、出版社側の目論見は外れた。


さらに言えば、コアなマンガ好き(=オタク)は、大人になっても週刊少
年誌を手放さず、アフタヌーン(9.6万部)や少年エース(6.7万部)のよ
うな、より濃い雑誌を併読するようになった。


講談社のモーニングは、大人のマンガ離れを食い止めるべく頑張っている
が、島耕作シリーズを超えるような作品は出ていない。
もはや働き方が変化したので、従来のサラリーマンマンガは読者にとって
リアリティがないのかもしれない。


もっと言えば、手塚治虫が描いた「きりひと讃歌」とか「奇子」のような
クオリティの作品が見当たらないのである。


少年の頃にマンガを楽しんでいた読者の半分はマンガを読まなくなり、
残りは大衆小説的なマンガを楽しむことで満足し、一部はオタクになり
萌えるマンガを追求していった。


結局、日本のマンガは近代文学と同じような道をたどっているという
ことだろうか。