植物はすごい

植物はすごい - 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)

植物はすごい - 生き残りをかけたしくみと工夫 (中公新書)

植物の生態を分かりやすく書いた一冊で、小学校高学年から中学校の
国語の教科書に載っていても不思議ではない文章である。
(もう載っているかもしれない)


ただ、惜しむらくはカラー図版がないことである。
値段が1000円を超えてしまうから、やむを得なかったのだろうが、ぜひ
カラーで見たい植物がたくさん紹介されていた。
いまはネットで検索できるので、あとから見ればいいかもしれないが、
電子書籍だったらもっと手軽に見られるのかもしれない。


本書では、小学生の夏休みの自由研究にぴったりな話題がいくつか紹介
されている。
例えば p64 のレモンの果汁で10円玉をピカピカにする実験とか、p82 の
バナナやリンゴを切ったあとで変色するのは、光が原因か空気が原因か、
p89 のヒノキの葉っぱでカビが生えにくくなるか、などなど、身近にある
もので植物のすごさを実感しやすい方法が挙げられている。


学校の先生におすすめしたい一冊である。