サッカーファンの方にとっては語り尽くされたことであろうし、
なんでこのタイミングでこういう話をするのか自分でも分からない
のだが、ちょっと言わせてほしい。
それは、サッカーの応援のときに、ヴェルディのオペラ「アイーダ」の
一節を大勢で唱和していることである。
おそらく自然発生的に生まれたものだろうし、誰が始めたのかは今と
なっては分からないかもしれない。
しかし、誰も「まてよ?」と思わなかったのだろうか。
だってイタリアのオペラを日本代表チームの応援に使うのは不思議と
いえば不思議だろう。
例えば、イタリア代表を応援する人びとが、スタジアムで「ドラゴン
ボール」の歌を大勢で唄ったら、普通の日本人なら「ん?」と思う
はずである。
といっても、別に不快な気分にはならないはずで、イタリア人って
けっこういい奴らかも、ぐらいの感想になるのではなかろうか。
逆に、私はイタリア人が日本の応援についてどう思っているのか、
ちょっと訊いてみたい。
「アイーダ」は世界的なオペラだから、別にどこの国の人が唄って
もオッケーだよ、ぐらいに鷹揚に構えてくれるのだろうか。
じゃあ、日本代表を応援する日本のメロディーって何だろう、と
考えると、演歌でもないし歌謡曲でもないし、なかなか難しいの
である。
誰かが決めて、すぐに応援に反映されるというものでもないし。
サッカーファンの方は、この話題についてどう考えておられるの
でしょうか。