「ポスト宮崎駿」論

宮崎駿の後継者は誰になるのか、という話をしているのだが、いまひとつ
芯を食った感じがしなかった。
新潮社は、この人ではなく藤津亮太に書かせるべきだったのでは、と
思う。あるいは氷川竜介とか。



しかし、マンガ業界では「ポスト手塚治虫」という話はほとんどないし、
実写映画でも「ポスト黒澤明」なんて言わない。
あまりに偉大過ぎるからだろうか。


要するに「ポスト宮崎駿」というのは、夏休みに大ヒットするアニメ映画を
誰が作るか、という映画会社の問題だろう。


深夜アニメを見続けている者からすれば、メガヒット作品よりもオタク向けの
作品の方が面白いので、正直どうでもいい。
メガヒットをあからさまに狙った映画は、一般層にもオタクにもそっぽを
向かれるのではないだろうか。



むしろ、一般層を啓蒙してオタクの良さを分からせるべきなのでは、と
思うのだが、それはマーケティングの話になるのだろうか。


例えば、ふだんサッカーに興味がない人でも、ワールドカップの日本代表の
試合は見るように、大掛かりな宣伝があればよく分からないものでも興味を
持つのだと思う。


もっとも、そういう電通的な手法はそろそろ限界に近づいている気もするが。