- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/07/13
- メディア: 文庫
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なっていた。初版の文庫本はひどかったけど、TVドラマ化されたので
まともなのにしたのだろう。
で、そのドラマの方も一話だけ見てみた。
双子は小学生に変更されており、事務所にも余計な人物がいる。
せっかくのレシピを台無しに料理された感じだ。
主演の上川隆也は、ドラマ「火車」でも抜擢されていて、好演している。
もしかしたら、宮部みゆきがドラマ化を承諾するには、上川隆也を
主演にすればいいのかもしれない。
原作の小説に戻ると、携帯電話が普及していない時代の作品だなぁ、と
分かる。双子が“お父さん”に連絡をとるのに、いちいち事務所に電話
をかけないといけないとは。
まあ、そのおかげで話がうまく進むのだけれど。
これって、ラノベ的な設定に置き換えることもできるんじゃなかろうか。
つまり、双子の美少女のところに中年のオッサン泥棒がやってきて……
という展開だったら。
いや、下世話すぎるか。
それでも、こういうクライム・コメディが書かれるのはいいことだ。
洋画だと「黄金の七人」とか「おしゃれ泥棒」とかいろいろあるのに、
日本だと「ルパン三世」ぐらいだから。