アニメ化40周年・ルパン三世展を見に行った。
中四国初だそうだが、最終日ちかくだったのか閑散としていた。
展示内容は、ルパン三世のアニメの設定資料やセル画などと、
モンキー・パンチの原画だった。
マンガのルパン三世は1968年にスタートしており、その頃の絵は
さすがに古い劇画である。
おそらくアニメ化されていなければ、忘れ去られた作品になって
いたのではないだろうか。
つまり、ルパン三世に次々と新しい命を吹きこんでいったのは、
大塚康生や宮崎駿のようなアニメーターだったと言える。
そして、山田康雄の声や大野雄二のテーマ曲もコンテンツを長持
ちさせる要因だった。
ただ、モンキー・パンチの優れたところは、キャラクターの組み
合わせの妙である。
・ルパン → 目的を持った主人公
・次元 → 女好きの相棒
・石川五右エ門 → 禁欲的な剣豪
・峰不二子 → セクシー担当
・銭形 → 主人公を追いかける男
これは面白い作品の必勝パターンだろう。
例えば、
目的を持った主人公 → ルフィ
女好きの相棒 → サンジ
禁欲的な剣豪 → ゾロ
セクシー担当 → ナミ
主人公を追いかける男 → ?
銭形が誰に当てはまるか分からなかったが、キャラクターの枠が
ほぼ重なる。
他の作品でも同じような分析ができるかもしれない。
言っておくが、ワンピースはルパン三世のパクリではない。
アウトロー集団を描く場合に、最良の組み合わせを考えるとこの
パターンが最もフィットする、というだけである。
しかもワンピースは、チョッパーやフランキーなどの仲間が増え
ており、より新しい組み合わせを創出している点で、ルパン三世
を超えていると言えよう。
もし大ヒットを目論む少年マンガ編集者がいたとしたら、この
パターンを応用してみてはいかがだろうか。