Boaz2012-04-22

内田樹曰く、武道の目的の一つは危険に対するセンサーの感度を
上げることである。


武道が義務教育で必修になるというので思ったのは、まさにこの
身体感覚の感度を上げることだった。


ほら、よく道いっぱいに広がって後ろの人に気がつかないとか、
温泉施設などの入り口でドアを開けっ放しで平気でいるという
人を見ませんか? 


あれはたぶん本人に悪気はないのである。
ただ、自分のセンサーがほとんど働いておらず、周りの人が存在
しないことになっているだけなのだ。


その鈍ってしまったセンサーを磨いて、他人に不快な思いをさせ
ない人にするのはいいことだ。
義務教育でぜひそれを教えてほしい、と思ったのだ。


だが、いまのところ、柔道で受け身がとれなくて危険だとかいう
話に矮小化されてしまい、なんか気の毒だな、と。
いかに敵を殺傷するか、というのは二の次だと思うんだが。