危険な世代

警察庁のまとめによると、昨年の殺人の認知件数は1067件だそうだ。
つまり、警察が「これは殺人事件だ」と判断したものが1067あったと
いうことだ。


年間に約7000人が行方不明になっていて、そのうち約1000人が事件と
して扱われているが、残りはどうなっているのだろう。
警察が関知しなければ、殺されたことにもならないのだ。怖い。


ところで、この認知件数1067件のうち、年齢別にみるとこうなる。

年齢層(歳) 件数(人) 増減率(%)
14〜19 39 -13.3
20〜29 143 -12.8
30〜39 178 -11.4
40〜49 173 -1.1
50〜59 143 -14.9
60〜69 174 +33.8
70〜 94 +6.8

(増減率は前年比)


未成年や若者の犯罪は減少しているが、60歳以上の老人の犯罪が激増して
いる。
子供が危険だ、というのは嘘で、逆にキレやすいのは年寄りであることが
分かる。


最も増加率が高い60歳代でも、65〜69歳は47.3%の伸びをみせている。
ここで思い出したのが、少年検挙率の推移である。

これを見ると、1950年代と1960年代に大きなピークがある。


1960年に15歳だった人は、現在65歳だ。
戦後の混乱期に生まれ、高度成長とともに大人になっていった人々が
定年後の居場所を失ってしまった、という流れが見える。


なぜこの世代は人を殺している率が高いのだろう。
誰か教えてほしい。