愛媛県伊予市の市営住宅で、17歳の無職女性が遺体で発見された、という
事件を知った。
私も報道されていること以上のことは知らないのだが、どうやら家出少女が
出入りしている家庭で言いなりになっていたらしい。
たしか尼崎でも同様の事件があったと思うし、同じ尼崎の連続殺人事件も
同じような集団が形成されていたはずだ。
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おそらく、家庭が崩壊して社会の底が抜けた状況が、このような場所を
生み出しているのだと思う。
このような場所とは、大人が部屋を借りている/所有しているけれど、
そこに出入りする未成年者の不法行為に干渉せず、時として未成年者を
奴隷のように扱うような場所、ということだ。
かつて女子高生コンクリート詰め殺人事件があったが、その現場も親が
干渉できない未成年の部屋だった。
また、新潟県の女児監禁事件も同様に親が同居しているのに、少女を
助けることができなかった。
これらの事件が1988年から1990年に発生している。
それ以前にも同じような事件があったとは思うが、社会を震撼させた
犯罪として記憶に残っている。
2000年代になると、親ではない成人女性が場を仕切る集団が、何らかの
犯罪行為を放置している例が散見されるようになった。
親ではない大人という点が特徴的だと思う。
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不良少年のたまり場は、いつの時代にもあっただろうし、少なからぬ
犯罪が行われていたと思う。
それでも、人間を奴隷のように扱い殺してしまうようなことは、滅多に
なかったのではないか。
今回の殺人事件のような無秩序な関係性は、何かがおかしいと感じる。
少なくとも、家出少女はなぜずっと市営住宅に居続けたのか。
自力で生活できる知識もなかったのか、脅されていたのか、よく分からない。
親は捜索願いを出していたそうだが、本気で探していたのかも疑問だ。
なぜなら、殺された少女は絶対に携帯電話かスマホを所持していたはずで、
そこからたどれば見つけることはできたように思うからだ。
(それとも未成年が別の名義で契約できたのだろうか?)
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17歳で無職ということは、高校に進学できなかったか中退したかだろう。
そこでドロップアウトしたら、ここまで転落してしまうものなのか。
誰か彼女をまっとうな仕事に就かせることはできなかったのか。
そして、彼女のような奴隷候補をが落ちてくるのを、口を開けて待ち
かまえている存在がいることも不気味だ。
ヤクザのような組織でない以上、警察もなかなか把握しづらいはずだ。
おそらく全国に似たような集団がいて、無秩序な生活を送っているの
だろう。恐ろしい話である。