Boaz2014-08-15

愛媛県伊予市市営住宅で、17歳の無職女性が遺体で発見された、という
事件を知った。


私も報道されていること以上のことは知らないのだが、どうやら家出少女が
出入りしている家庭で言いなりになっていたらしい。


たしか尼崎でも同様の事件があったと思うし、同じ尼崎の連続殺人事件も
同じような集団が形成されていたはずだ。



おそらく、家庭が崩壊して社会の底が抜けた状況が、このような場所を
生み出しているのだと思う。


このような場所とは、大人が部屋を借りている/所有しているけれど、
そこに出入りする未成年者の不法行為に干渉せず、時として未成年者を
奴隷のように扱うような場所、ということだ。


かつて女子高生コンクリート詰め殺人事件があったが、その現場も親が
干渉できない未成年の部屋だった。
また、新潟県の女児監禁事件も同様に親が同居しているのに、少女を
助けることができなかった。


これらの事件が1988年から1990年に発生している。
それ以前にも同じような事件があったとは思うが、社会を震撼させた
犯罪として記憶に残っている。


2000年代になると、親ではない成人女性が場を仕切る集団が、何らかの
犯罪行為を放置している例が散見されるようになった。
親ではない大人という点が特徴的だと思う。



不良少年のたまり場は、いつの時代にもあっただろうし、少なからぬ
犯罪が行われていたと思う。


それでも、人間を奴隷のように扱い殺してしまうようなことは、滅多に
なかったのではないか。
今回の殺人事件のような無秩序な関係性は、何かがおかしいと感じる。


少なくとも、家出少女はなぜずっと市営住宅に居続けたのか。
自力で生活できる知識もなかったのか、脅されていたのか、よく分からない。


親は捜索願いを出していたそうだが、本気で探していたのかも疑問だ。
なぜなら、殺された少女は絶対に携帯電話かスマホを所持していたはずで、
そこからたどれば見つけることはできたように思うからだ。
(それとも未成年が別の名義で契約できたのだろうか?)



17歳で無職ということは、高校に進学できなかったか中退したかだろう。
そこでドロップアウトしたら、ここまで転落してしまうものなのか。
誰か彼女をまっとうな仕事に就かせることはできなかったのか。


そして、彼女のような奴隷候補をが落ちてくるのを、口を開けて待ち
かまえている存在がいることも不気味だ。


ヤクザのような組織でない以上、警察もなかなか把握しづらいはずだ。
おそらく全国に似たような集団がいて、無秩序な生活を送っているの
だろう。恐ろしい話である。