- 作者: 中川淳一郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/04/17
- メディア: 新書
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要するに、Web2.0 とか言ってるけど、現実はそんなに変わらないぜ、と
いうことだ。
ただ、ちょっと気になるのは Web2.0 を称賛するのは「頭の良い人」で、
よく分からない人は「普通の人」と「バカ」だ、というのはいいとして、
「普通の人」と「バカ」を一緒に語っていることだ。
筆者はネットのニュースサイトを編集する仕事をしている関係で、「バカ」
にかなりひどい目に遭ったのだろう。
それは深く同情するけれど、だからといってネットにはバカしかいないわ
けではない。
それこそ、0か1かのデジタル思考ではなく、もっと余裕をもって考えた
らどうかと思う。
ネット上には、「普通の人」が一番多いのだから、そこは信じてもいいの
ではなかろうか。
私は、ネットを便利なものだと思うし、革命とまではいわないけれど、生
活を確実に変えた道具だと思う。
普及してまだ10年ぐらいしか経っていないツールを、そこまで否定しなく
てもいいのではないか。
あと、p131 の表は、どういう根拠があって描いたものなのか、よくわから
ない。何かの調査に基づいているのだろうか。