やれば、できる

私はベネッセが大嫌いである。
なぜなら、こども英語教室の研修で帰国子女の小娘に罵倒されたからだ。
こんな奴を雇っている会社は、ロクなものではあるまい、と思った。


これだけなら、まったく個人的な話だが、もうひとつある。
前に勤めていた予備校の数学の先生(女性)に聞いた話である。


この人は大学の数学科を出たが結婚して主婦になり、東京で暮らしていた。
子育てをしながら何かできないかと思って、進研ゼミの添削をすることに
した。
一枚の単価が驚くほど安く、数をこなさないとやっていけない。


懸命に添削していると、ある日、多摩市の東京本部に呼び出された。
添削の仕方が荒い、とやはり小娘に説教されたらしい。
こんな金額で年下に偉そうなことを言われ、もうやってられないと思った
とのこと。


なんでベネッセは若い社員が威張っているのだろうか? 不思議である。



ここからは余談。


進研ゼミは、送付している問題と、戻ってくる答案の数に差がある。
当たり前だが、ちゃんと解いて戻ってくる答案の方が少ない。
解かずに机の上に積んだままにしていた人も多いのではないだろうか。


ベネッセとしては、解いても解かなくても、問題を送ってしまえばお金は
入ってくるわけである。
むしろ、解いてくれない方が添削の手間が省けて儲けになる。


この答案返却の歩留まりがどのくらいかは企業秘密であろう。
私の何の根拠もない勘だと、40%を切っているのではないかと思う。


当然、添削をする人は、返却される答案の数を計算して募集される。
だいたいこのくらいの数で戻ってくるだろうから、添削の人もこのくらい
必要だろう、と調整しているはずだ。


これらの添削する人は、急に増やせるわけではない。
ある程度の研修も必要だろうし、信用できる人でないと任せられないだろ
う。
以前やったことのある人を予備役と考えて、バッファーにしているのかも
しれない。


さて、何のためにこんなことを書いたかというと、私はベネッセをギャフ
ンと言わせたいからである。


進研ゼミを受講している学生の諸君。
サボってないで、全力で答案を送るのだ。
ベネッセが想定していない、100%の返却率を目指して勉強をがんばろう。


一か所の銀行に大勢の人が預金を引き出しにいって取り付け騒ぎを起こす
ように、大量の答案を送りつけて、ベネッセをパニックに陥れるのが目的
である。


いきなり大量に答案用紙が返却されてきたら、ベネッセはどう対処するだ
ろうか? 添削期間を延長するかもしれない。


学生諸君、答案を早く返却してほしいとベネッセに問い合わせよう。
解いたのを忘れる頃に送り返されたら勉強になりません、と。


やれば、できる。