芸能事務所

ダウンタウンを育てた大崎マネージャーが、ついに吉本興業の社長に
なった。
だからといって、私に業界の何が分かるということもないのだが、出
世したもんだなぁ、と思う。


ところで、吉本興業松竹芸能のような、主に芸人を雇っている大手
の芸能事務所があるのは日本だけなのだろうか? 
香港とか台湾にはあると思うが、欧米にはなさそうな気がする。


吉本興業が成長したのは、テレビの力が大きかったのだけれど、米国
にだって芸人が出演する番組はたくさんある。
サタデー・ナイト・ライブなどが有名だが、そこに出演している芸人
は、有名になるとハリウッド映画に進出していく。


ということは、米国では芸能プロダクションよりも、代理人の力が強
いのかもしれない。
いや、映画業界だと組合というものがあるから、力関係が分散してい
るのだろうか。


そもそも、テレビ番組に出演しているタレントの大半が、ひとつの芸
能事務所に所属していることが異常なのだろう。


今をときめく吉本興業もジャニーズも、かつては弱小事務所だったこ
とを考えると、再び力が衰えることも十分考えられる。
テレビの力が衰退するとともに、共倒れする可能性だってある。


結局は、地道な営業活動しかないのだろう。
芸人は劇場で鍛えられるものだから、舞台の仕事を増やしていくのが
一番なのだと思う。