留守電の件

うちの塾は本部と支部の2ヶ所に教室があります。
私は支部の方に勤務しており、社長ともう一人が本部で授業とその他
の事務を行っています。


昨日の忘年会で、本部に電話がかかってきたとき、授業中や来客中で
電話に出られないときがある、という話が出ました。


だったら留守電にしておけばいいじゃないですか、と私が言ったら、
いや、うちはそういうのは必要ない、と社長が言いました。


なんでですか? と訊いたら、ランカスター戦略だかなんだかのイン
チキなビジネス理論を話し始めます。
要するに、用がある人は後からかけてくれるだろう、ということです。


なるほど、たしかにそうですね、と話は終わるかに思えました。
するといきなり、支部の方に飛び火したのです。


いや、うちはまだそんなに電話がかかってくる状況ではないですし、
対応できますよ、と言っても、社長は話を聞きません。
わかりました、いま塾が閉まっているとき用のメッセージしか入って
いませんが、2種類のメッセージが入力できるタイプの留守電かどうか、
月曜日に調べておきますね、ということで終わりました。


翌日。
夜になって本部からファックスが届きました。
留守電の件です。
すぐに電話がかかってきて、何種類のメッセージが入力できるか、と
訊かれました。1種類です、と言うと、では授業が始まる前ごとにメッ
セージを吹き込みなさい、と指示されました。


え、毎日ですか? 毎日、授業が始まるごとにメッセージを入れて留
守電にセットするんですか? 
(だったら最新型の電話機を買ってくれよ!)という言葉をグッと飲
み込んで、分かりました、と電話を切りました。


うちの塾の未来は暗いです。