現代の科挙

かつて中国には試験で人材を登用する科挙制度があった。
子供のころから勉強させなければならないため、合格者は富裕層に限られていたそうだ。


トップで合格した人は「状元」と呼ばれ、代々記録が残っている。
いったいこの人たちは、どんな官僚だったのか。後世に残る仕事をしたのだろうか、と
疑問に思う。


現在の日本で科挙にあたるものは、公務員試験だろうか。
どうせなら、トップ合格をした人の名前ぐらい発表すればいいと思う。
そして、どの都道府県が最も多いか比べてみれば面白いのではないかと。


視点を世界に広げれば、国連の官僚になる試験が科挙にあたるか。
これも世界中からエリートが集まってくるけれど、トップ合格の人の国籍が知りたい。
どこの国が多いのか、その国の学力テストと比較するとどうなるのか調べてほしい。


そういえば、米国の官僚になるのも難しそうだが、どういう人材が集まっているのだろ
う。たぶん米国籍でないとなれないだろうから、基本的には米国人なんだろうけど、や
はり白人男性がほとんどなのか。


公務員でなくとも、世界的な企業に入社できる人はエリートとみてよいだろう。
マイクロソフトやグーグルの面接を突破できる人材は、いったいどんな奴らなのか。
ペーパーテストで決めるわけではないと思うので、科挙とは違うかもしれないが、きっと
すごい人ばかりに違いない。


もっとも、誰かに採用されるということは、採用する人がいるということで、その人がい
ちばん偉いのかもしれないけど。
試験は試験の枠組みの中でしか争うことができないが、試験そのものを新しく作れる人が
現在のエリートなのかもしれない。