なぜ弁護士は金の亡者になってしまうのか

弁護士はどうして金の亡者になってしまうのか、と考えた。
それは司法試験に合格するまでの費用を自分でまかなっている
からではないか、という仮説を立ててみた。


新しい方式になる前は、司法試験は予備校に通ったり独学で、
何年もかかって合格するものだった。
よほどの秀才でなければ大学在学中に合格することはなく、10年
ぐらいかかって30代でパスする人が多かったと思う。


それではいかんということで、法科大学院を卒業した人に司法
試験を受けてもらうようにして、合格率も上げるようにしたは
ずである(思うように合格率は上がらなかったけれども)。


医師国家試験と比べてみると、司法試験はリスクが高い。
医学部に入学するのは大変だが、6年間がんばれば8割以上は
合格できるのに対して、法科大学院に入学するのもわりと大変
なのに、合格率は3割程度である。


そして私の根拠のない勘だが、医師国家試験を受ける学生は、
それまでの費用をほとんど親が負担しているはずである。
一方、司法試験を受ける人は自腹が多いのではなかろうか。


そうすると、弁護士になったら元をとろうと思うのも無理はない。
他人より苦労しているのだから、その分は儲けさせてもらおう。
選ばれた人間なのだから、それにふさわしい生活をするのも当然
だな。貧乏人の相手をしたり、田舎なんかに行くわけがない。


こうして、法律の知識のない人を全員バカだと思い、彼らから
金をふんだくるのは当然なのだ、と考えても不思議はない。


どうすれば、法曹界の人びとを倫理的にできるのだろうか? 
私は試験制度を見直すことから始めたほうがいいと思うのだが、
具体的にはどうすればいいのか分からない。
まったく無駄なことを書いてしまい、申し訳ない。