脱ゆとり? 

新聞に学習指導要領の改定案が出ていた。
30年ぶりに小中学校の授業時間が増えるらしい。
特に理数系の科目の増加が目立っているとのこと。


朝日新聞の社説ではないが「だが、ちょっと待ってほしい」。
授業時間を増やすことと、生徒の学力は本当に関係があるのか? 


例えば、塾に通っている子とそうでない子では、はっきりした学力の差が見られるという。
恐らくその通りだろう。
しかし、それは塾で真面目に授業を受けているから成績が上がったのであって、単に塾で
座っていただけでは学力はつかない。


公立の小中学校では、まともに授業が成立しないクラスが多いと聞く。
そういうところで、単に授業時間を増やしても、あまり意味がないのではなかろうか。


問題は、怖い先生がいるかどうかだと思う。
前にも書いたが、生徒は人を見る。舐められる教師には授業はつとまらない。
(私も舐められるタイプなので、苦労している)
格闘技の有段者ぐらいじゃないと、バカな中学生たちはおとなしくならないだろう。


なにも生徒を体罰でビシビシ躾けなければならない、と言っているわけではない。
体罰をしなくていもいいように、最初から威嚇しておくのである。


そのうえで授業時間を増やせば、少しは授業の内容も頭に入るのではないかと思う。
現場の先生方は大変だと思うが、思い切って教師の質を上げるなり、人数を増やすなり
しないと、公教育は尻すぼみになっていくのではないか。


それから、小学生の5年から週に1コマ英語が始まるそうだが、断固反対である。
この程度で何をさせたいのか全く分からない。英語に親しむ、ということらしいが、そ
んなもん日常生活でいくらでも親しめる(というか強制的に英語を聞かされている)だ
ろう。


英語を喋れなければダメ、という変な考えを広めているのは、どこのどいつだろうか。
張り倒してやりたい。